レアメタル投資入門

貴金属ETFを組み込んだ最適なポートフォリオを作ろう!という目的ではじめましたが、最近はイロモノETFの紹介サイトになりつつあります。

【JJC】金属への投資その1~銅~後編【CPER】

お久しぶりです。またもや投稿が空いてしまいました。

本日は銅ETFの後編として、米国の銅ETFであるCPERとJJCについて紹介します。

 

久々すぎる前編と中編

metal-resources.hatenablog.com

 

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 CPER,JJC価格推移(2011年11月~)

United States Copper Index Fund(ティッカーコード:CPER)

対象指数:SummerHaven Copper Index-Total Return

信託手数料:0.8%

時価総額:10.45百万ドル

取引量(2019年2月8日):14418

52週高値:21.00ドル

52週安値:15.94ドル

 

iPath Series B Bloomberg Copper Subindex Total Return ETN(ティッカーコードJJC)

対象指数:Bloomberg Copper Subindex

信託手数料:0.45%

時価総額:10.64百万ドル

取引量(2019年2月8日):2073

52週高値:51.54ドル

52週安値:33.39ドル

 

 両者とも銅先物指数をベンチマークとした銅ETF(ETN)です。対象指数こそ違いますが、ほぼ同じ値動きをしています。時価総額もほぼ同じで、取引量はCPERの方がやや多い傾向があります。手数料についてはJJCに軍配が上がりますが、利回り自体が期待できないので互角と見てよいでしょう。グラフは2011年からのCPERとJJCの価格推移ですが、ほぼ同一の値動きをしています2018年中頃にJJCだけ大幅に値上がりしていますが原因は謎です。調べた限り理由はわかりませんでした(投稿が遅れた理由その1)

 また、JJCは先日紹介した銅ETF(1693)と同じ指数を採用しています。両者を比較してみたのですが、両者の乖離が大きすぎて全く参考になりませんでした。1693の取引額が少なすぎことが原因かもしれません。(投稿が遅れた理由その2)

 

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  2011年11月基準の価格推移(2011年11月を100とする)

 上グラフは、CPERとJJCに加えS&P500連動のETF代表格のSPYを比較したものであり、2011年11月時点の株価を100として、推移をグラフ化したものです。SPYが順調に値上がりしている一方で、CPER、JJC共に軟調です。また、CPERとJCCのベータ値はいずれもプラス0.4程度であることから、景気に連動はするものの、値上がりは期待できないという特性がありそうです。 

 これまで銅を投資対象とするETFをご紹介してきましたが、総論として、ポートフォリオに組み込む必要性が無いように思われます。世界的に銅の消費は増大傾向にあり、需要の尽きない商品ではありますが、こと投資対象として個人投資家が購入すべき金融商品は他にもあるため、現状では投資対象にはなりえないと考えられます。