レアメタル投資入門

貴金属ETFを組み込んだ最適なポートフォリオを作ろう!という目的ではじめましたが、最近はイロモノETFの紹介サイトになりつつあります。

2019年11月ポートフォリオ最新版公開

  色々書きたいことは多いのですが、モチベーションが上がらない今日この頃。2019年11月時点でのポートフォリオの報告をいたします。なお、私はオールシーズンズポートフォリオを強く意識して設計していることを始めにお伝えしておきます。 

1.2019年11月20日現在のポートフォリオ

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  11月時点での保有銘柄一覧になります。赤枠で囲ったのが前回から追加した銘柄です。8月時点で保有していたレイセオン(RTN)及びアプティブ(APTV)は売却しました。ちなみに、総額は非公開としておりますが、3000万円はありません(※発言権問題)。

 

2.保有銘柄について

  保有銘柄と売却済み銘柄についてはその理由についてそれぞれ説明していきます。(◎は追加銘柄) 

・TLT(iシェアーズ 米国国債 20年超 ETF)

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 米国長期国債ETFは株式と逆相関があるアセットクラスとして知られています。また、昨年から債券が大幅に値上がりしており、含み益をもたらしてくれる反面で購入する機会を逃しているのも事実です。

・QQQ(インベスコ パワーシェアーズトラストシリーズ1)

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 NASDAQ上位100銘柄に投資するETFであり、構成割合の大半がFAAMGによって占められています。S&P500に比べてボラティリティは大きいですが、長期債券ETFの構成割合を高めにしているため変動幅は特に気にならないです。

・IEF(iシェアーズ 米国国債 7-10年 ETF)

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 米国中期国債ETFであるIEFもTLTと同様に株式と逆相関性があります。TLTに比べて変動幅が小さいため、購入タイミングを気にしなくてよいメリットもあります。

・IJR(iシェアーズ S&P 小型株 ETF)

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 小型株は大型株と比較して統計的に期待リターンが高いことで知られており、購入に至りました。また、QQQとIJRの相関係数は0.8程度と株式ETFとしては低い値であるため、資産分散も兼ねています。

・VHT(バンガード米国ヘルスケアセクターETF

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 ヘルスケアセクターETF。ヘルスケアセクターはリターンが大きいことから購入。配当は少なめで、どちらかというとキャピタルゲイン目的の銘柄…だったのですが、色々今後のことを考えた結果、近日中に売却予定です。

・TIP(iシェアーズ 米国物価連動国債ETF

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 物価連動国債というやや変わった債券ETFを組み入れています。通常の国債と異なりインフレ時に強い債券です。反面、同じデュレーションの債券と比較してリターンは低めとなります。 

・ABBV(アッヴィ)

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 私のポートフォリオにおいて唯一残った個別銘柄です。一時期大幅に値下がりしましたが、この1ヶ月で値を戻しています。高配当株としても有名で、5%以上の利回りが見込まれています。投資方針が固まる前に購入した銘柄ですが、今の方針だと保有する理由が薄いため、売却を検討しています。ツイッターでもABBV買ったという人が増えているので、当面の天井が近いかなと。 

・UGL(プロシェアーズ ウルトラゴールド)

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 金の2倍レバレッジETFです。金ETFは経費率が高く、自ら利益を生み出す資産でも無いために保有方法と割合が検討事項だと思います。金を購入する割合を減らしたいが、資産分散も行いたい…と相反する希望を叶える方法として、レバレッジETFを考案しました。ブログタイトルにある通り、当ブログは貴金属ETFをメインテーマにしていることになっているので、こいつが当ブログの主役ETFです(それにしては扱いが雑) 

・VDE(バンガード米国エネルギーセクターETF

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石油株ETFです。事実上のコモディティ枠として保有しています。正直不人気と言ってもいい石油銘柄ですが、昨今の株高の中で出遅れているのも確かであり、買増の方針です。 

◎VGK(バンガード FTSEヨーロッパETF)

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 8月から追加で加えた銘柄の一つ、ヨーロッパ先進国株ETFであるVGKです。米国外への株式を一定割合持ちたいと思っていたのですが、購入に迷った結果VGKと下に挙げるVWOの2つに投資することとしました。無難に考えるならVEA、VEU、VXUS等を購入すべきなのでしょうが、わざわざ海外ETF日本株が入ったものを買うのはどうかと思いました。色々迷った結果、ヨーロッパ先進国株と新興国株をそれぞれ購入することしました。

 

◎VWO(バンガード FTSE エマージング・マーケットETF)

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 最近追加購入した銘柄その2。新興国ETFとしては代表的なものになります。中国株を組み入れるかどうかは皆さん悩みどころだと思いますが、今のところは意図的な除外はせずに中国株を含んだ新興国ETFを購入することとしました。

 

3.売却した銘柄 

・RTN(レイセオン

 米国を代表する軍事企業です。売上の約9割が米国政府(米軍)向けの、非常に安定した事業を行っている会社です。元々は永久保有のつもりでしたが、ユナイテッド・テクノロジーズと合併し、軍事売上比率が低下するため、売却してしまいました。

・APTV(アプティブ)

 自動運転関連銘柄ということで購入した自動車部品メーカーです(旧デルファイ)。特に目立った収益も無く、持ち続けるメリットも無いと判断して売却しました。東京モーターショーへ行った感想も理由です。どのメーカーも似たりよったりな自動車運転の未来ばかり語っており、自動車メーカー自らの手によって自動車がコモディティ化する未来が見えました。況や自動車部品メーカーと思い、売却を決断しました。

 

 4.今後の方針

 今まで投資とその検討を行って来た結果、ポートフォリオ設計が概ね完了したので目標ポートフォリオを紹介します。

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 目標ポートフォリオ保有している銘柄からABBVとVHTを除外した計9銘柄で構成する方針とします。2019年1月からの期間における、銘柄間の相関係数標準偏差も併せて掲載します。債券割合を多く保つ一方で、相関係数が小さく標準偏差の大きな銘柄を組み入れる方針です。ただし、同じアセットアロケーションの別銘柄を導入することも許容することとします(特にコモディティと債券は)。

 

5.おまけ

 気まぐれにやってきた本投資ブログですが、ようやく大方針が定まりました(9月くらいには大体決まっていましたが)。世間では投資信託と海外ETFどちらが良いかという議論がなされているようですが、こんなひねくれたポートフォリオ投資信託で構成するのは難しいと思うので、当面は海外ETFで運用することとします。

 

 

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